世界の医療事情において病気の完治率が上がっているが、その背景には医療技術の進歩だけでなく東洋医学を西洋医学に融合したことが挙げられます。まず東洋医学と西洋医学の基本的な違いは、病気へのアプローチの仕方です。西洋医学とはレントゲンや聴診器などの科学技術を用いて原因を特定し、科学的に調合した薬や手術道具を使って原因を取り除くことを指します。原因を取り除いたら、薬を服用し続けて病気を治すという考えです。逆に東洋医学の場合は、病気の原因は体が弱っていることに着目をして、運動療法や漢方を用いて体内部を強くすることにあります。東洋医学の概要において体の中にはあらゆる病気に打ち勝つ治癒力があり、治癒力が備わっている体の状態であれば、どんな病気も強い力によって症状を改善できるという考えなのです。
これらの特徴を踏まえたうえで、西洋医学と東洋医学が融合をする取り組みが為されるようになったのは双方のデメリットを無くすためです。病気の厄介な点は、がん細胞を代表するように再発リスクがあること。再発した場合は再び手術や強い薬で対処するのですが、これらの方法は体への負担が大きいのです。もし耐える力が体から失われると継続が難しくなり、病気の根治が出来なくなるリスクがあります。東洋医学の場合は、体が本来持っている自然治癒力が健全であればどんな病気も抑えられると考えられています。しかしそれにも限度があって、ガン細胞が末期状態になると運動や漢方を用いた方法では対処しきれなくなり、手遅れになる恐れがあるのです。そこで西洋医学で原因を取り除き、東洋医学の自然治癒力を復活させる活動をすることで体を元気にすることで完治できる可能性を増やしたのです。